一般社団法人認可および名称変更のご挨拶
会員各位におかれましては、日頃から日本産婦人科乳腺医学会(旧産婦人科乳癌学会)の運営に関しまして格別のご支援とご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
さて、本会は平成26年1月6日付で待望の「一般社団法人」の認可をいただくことができました。ご承知のように、本会は設立してから10年が経過し、1000名を超える会員数を擁する学会に発展してきました。この間、産婦人科医に最新の乳癌検診を中心とした知識を得ていただくために定期的に学術集会を開催するとともに、マンモグラフィー読影試験や超音波読影試験を受験する会員へのサポートを行うなど、教育・研修に力を入れて参りました。また、本会が認定する「乳房疾患認定医」は、産婦人科領域の唯一の乳腺に関する認定制度として定着してきた感があり、その注目度も相当高いものになって参りました。このように順調に業務を発展させてきましたが、今回の一般社団法人認可を契機により責任ある学会運営をして、さらなる学会の発展と継続を企図したいと思います。法人格取得にご尽力賜った関係各位に厚く御礼申し上げるとともに、会員の皆様に喜びを持ってお伝えしたいと思います。
それに合わせて、本会の使命が産婦人科の立場から乳房疾患全体を管理していくことにあると判断し、実地にあわせた新しい学会名称に変更させていただき、従来の「日本産婦人科乳癌学会」から「日本産婦人科乳腺医学会」となりました。今回の名称変更は、我々の職責が乳癌検診を核により広い乳腺疾患の管理に展開するとの新しい定款での本会の設立目的にも沿うもので、より適切な名称になったものと思います。なお英語表記は、Japan Breast Society for Gynecologists and Obstetriciansのままで変わりません。また、ロゴも変更しません。従来の日本産婦人科乳癌学会が歩んできた路線を継承し、発展させることは言うまでもありません。
1000名を超える会員の多くに本領域で活発な活動をされる先生が増えてきていますので、日常診療を支援し、新しい知識をお届けし、役に立つ学会にするべく、事務関係の整備を鋭意進めております。また現在、産婦人科領域で第四番目の診療領域として「女性ヘルスケア領域」の育成が課題となっていますが、本会がその先頭に立って、産婦人科医のための本格的な乳腺領域疾患へのアプローチの枠組みを作っていきたいと思います。そのために、これからも日本産科婦人科学会を中心に日本産婦人科医会や日本乳癌学会、日本乳癌検診学会、乳癌検診精度管理中央機構などと密接な連携を保ち、患者の期待に応えて我々の職責が全できるよう会員の教育・研修体制を充実して参ります。
最後になりましたが、今後とも会員の皆様のご支援を改めてお願いさせていただき、ご挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 日本産婦人科乳腺医学会
理事長 苛原 稔